「デュピクセント®︎」とは
アトピー性皮膚炎は「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」の3つの要素が関係しあい、悪循環を形成します。どれか1つだけではなく、3つすべてに着目し、良い状態を長く維持することが大切です。デュピクセント®︎は「IL-4」と「IL-13」という物質のはたらきを直接おさえることで、「炎症」「かゆみ」「バリア機能」のすべてに対する効果が期待出来ます。
デュピクセント®︎を投与出来る方
15歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎の方(今までの治療法で十分な効果が得られなかった方で、使用に当たっては一定の基準がございますので、当院を受診された際の診察で、使用可否が決まります)
投与できない方
デュピクセント®︎に含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことがある方
投与において注意が必要な方(禁忌ではありません)
- 寄生虫感染のある方
- 生ワクチンを接種する予定のある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
- 高齢の方
- 喘息等の他のアレルギー性疾患をお持ちの方
デュピクセント®︎の投与方法
初回投与日のみ2本皮下注射し、その後は2週間に1回、1本を皮下注射します。
1回目・2回目は当院にて行います。3回目以降は自宅での自己注射となります。
デュピクセント®︎導入の流れ
治療前診察
デュピクセント®︎での治療の前に、これまでのアトピー性皮膚炎の治療内容をお伺いします。
治療が適応と判断されれば、次回来院時よりデュピクセント®︎での治療を開始します。
※デュピクセント®︎は高額な治療薬です。当院では事前に手配が必要となるため、薬剤が届き次第(約1週間程度)、治療開始となります。また、3回目以降は院外処方となります。
初回投与
初回のみ、デュピクセント®︎を2本(600mg)皮下注射します。
医師・看護師より、注射方法及び管理方法について、説明・指導を行います。
2回目投与(初回から2週間後)
2回目以降はデュピクセント®︎1本(300mg)を皮下注射します。
2回目の注射指導を行い、見守りのもと自己注射をしていただきます。
3回目投与(初回から4週間後)
デュピクセント®︎1本(300mg)を自宅にて自己注射します。
※3ヶ月分(6本)の薬剤を処方します。当院にて診察を受けていただき、院外処方箋をお出しします。
※自己注射が不安な方は、薬局で薬剤を受け取っていただき、診療時間内に当院へ来院していただければ、院内にて注射をさせていただきます。
※初回投与・2回目投与は院内にて行います。処方箋をお出しして、自宅で自己注射が出来るのは、3回目以降からとなります。
※自己注射を行うためには、最低2回の指導を院内で受けていただく必要があります。最大6本(3ヶ月分)までの処方が可能なので、3ヶ月毎の受診で治療を継続していくことができます。
※年収次第で、高額医療費の助成を受けることもできます。▶︎▷▶︎高額療養費シミュレーション
デュピクセント®︎のさらに詳しい情報については、製薬会社ホームページでご確認下さい。